デュッセルドルフ駐在時に是非手に入れたい一生モノのドイツ製鉄フライパンTurk(ターク)

皆さんこんにちは、2018年からデュッセルドルフに住んでいるHirofumiです。

エミリー
エミリー

なんだかスーツくんみたいだねえ

ドイツに来てからYoutubeを本当によく観るようになりました。余談ですが、デュッセルドルフ駐在には絶対Apple TVを持ってきた方が良いですよ!ユニバーサル電源なので変圧器無しでドイツで使えて非常に便利です。

さて本記事ではTurk(ターク)のフライパンについて書きます。重い重い鉄フライパンですが、これでお料理をすると本当に美味しいのでオススメです。

Turk(ターク)とは

私がTurkを知ったのはドイツに来てからですが、妻@bonbon はドイツに来る前から知っていました。元々我が家はキャンプが好きで日本に居た頃はよく出掛けていたのですが、キャンプの時にも使える良い鉄フライパンが欲しいなあと常々思っていたのです。実際にこのTurkのフライパンは日本のキャンパーに大人気で、よくYoutubeや雑誌で紹介されていると思います。

bonbon
bonbon

鉄フライパンって響きが良いよねえ

このTurkと言うのは会社名というかメーカー名で、ドイツのそれもデュッセルドルフと同じノルトライン=ヴェストファーレン州(NRW州)の「マイネルツハーゲン」という街にある老舗の鉄製品加工会社「Albert Turk GmbH Co. KG」の事なのです。

The Company

In 1857 the skilled blacksmith, Albert Karl Turk, installed a hammer plant in the mill of his father in law.

Shovels and pans were manufactured using the big sledge-hammer and these products soon became well-known even beyond the local area.

Many of the successful pans and shovels originally manufactured by Albert Turk are still in our product line up today together with other variations of the same basic ideas.

Later in its history, the company which had expanded considerably, survived through two world wars and a serious fire (1953).

The company is now directed by Mister Hans Peter Turk, who is the fifth generation since his ancestor Albert Karl Turk. Approximately 40 employees manufacture about 1.000 articles, mostly for the consumer goods sector.

The export share is approx. 25%.

The craftsmanship and know-how of the employees is the basis of our success, our craftsmen have often worked for the company for many years. In consequence, their flexibility and experience is huge and allows us to accommodate numerous special customer requests.

Subject to bigger purchase quantities special designs and colours are available.

The Company, Home – Albert Turk GmbH Co. KG

なんと1857年創業です。日本では江戸時代の終わり頃ですかね?なんとも歴史のある会社です。Albert Karl Turkさんが立ち上げた会社故にこの名前で、現在は5代目のHans Peter Turkさんが運営しているようです。どうもフライパンだけでなくショベルも歴史のある品の様で非常に気になります。

ちなみにTurkの工房までデュッセルドルフからわずか100km超の距離で、1時間半ほどのドライブで着きそうです。これは是非一度訪れてみたい!と思い調べてみたのですが、Factory shopやFactory tourの情報は出てきませんでした、残念。

ちなみにKarriere Südwestfalenという求人サイトでTurkの求人を見つけました。今も募集しているのかは不明ですが、鉄フライパン職人を志すそこのあなた、門を叩いてみてはいかがですか?

引用:Albert Turk GmbH Co. KGの外観 – Karriere SüdwestfalenTurkの求人より
Hirofumi
Hirofumi

なんとも良い雰囲気、行ってみたいですねえ

引用:Albert Turk GmbH Co. KGの外観 – Karriere SüdwestfalenTurkの求人より
bonbon
bonbon

これは展示&商談スペースっぽいですねえ

うーん、行ってみたい思いが募ります。

Turkとはマイネルツハーゲンにある「Albert Turk GmbH Co. KG」という老舗鉄加工会社

デュッセルドルフでTurkの鉄フライパンを手に入れる

エミリー
エミリー

Amazonにたくさん出ているよね〜

確かにAmazon.deで買えてしまうんですが、やはりこういうモノは現物を手に取って見てみたいですよね。と言うかなかなかの重量なので、実際に手に取ってその重さを確かめてから買うことをオススメします。

デュッセルドルフでTurkなどのオシャレな逸品を扱っているお店でオススメなのが、Manufactum Warenhaus Düsseldorfです。ここにはMade in Germanyを中心に様々な商品が並べられていて非常にカッコイイです。カフェもあり、半日は居られそうです。

デュッセルドルフの中央に位置しており、ベルリナーアレーからケーニッヒスアレーに抜けていくスターバックスがある通りに位置しています。

このManufactumでは、”Classic”や”Series 655″と呼ばれる「一つの鉄の塊を叩いて延ばして造られたタイプ」が大きさ別で3種類、そして”Series 652″と呼ばれる「フライパン部分と持ち手部分がそれぞれ別に鍛造されて最後にくっ付けられたタイプ」も大きさ別で3種類、そして同じ”Series 652″で深さがあるタイプが大きさ別で2種類、合計8種類のTurkの鉄フライパンを扱っています。ちなみにオンラインショッピングで買うことも可能です。

引用:“Classic”, “Series 655″のサイズ一覧Manufactumでのラインナップ
エミリー
エミリー

Classicの3種は、中、中と大の間、大ってサイズ感でしたね

引用:“Series 652″のサイズ一覧Manufactumでのラインナップ①ラインナップ②
bonbon
bonbon

こう見るとやっぱり”Classic”は高いんだね

やはり鉄の塊を叩いて一体物を形成していくのと、フライパン部分と持ち手部分をそれぞれ形成して後からくっ付けるのとでは、その手間と時間が倍以上違うんだろうな〜と、この価格差からも想像が出来ますね。

我が家は”Classic”の外径22cmと30cmの2つを買いました。この記事のアイキャッチ画像の物が正に我が家で愛用しているTurkです。

エミリー
エミリー

もう一つ小さいサイズも買っておきたいですねえ

“Classic”の外径18cm辺りを是非買っておきたいものです。と言うかやはり「ドイツの物はドイツで買うのが安い」んですよね。それも本節冒頭で書いたAmazon.deがやはり安いです。イメージ的には日本の価格の半額です。ちなみに、日本に住んでいる方がAmazon.deで買って日本へ発送をして貰ったなどの記事もちらほら目にします。重たいので送料がなかなか掛かりそうですが、それでも日本で買うよりも安く買えるんですかね?VATの還付を受けられれば、日本の通関で消費税を払ったとしても送料込みで意外と安く買えるのかもしれません。

・我が家はManufactum Warenhaus Düsseldorfで”Classic”の外径22cmと30cmを購入
やっぱりAmazon.deが安い!我が家ももう一つ小さいサイズを今後狙う事を決意

Turkの慣らしとお料理のご紹介

Turkの鉄フライパンはその無骨感も人気の理由の一つだと思うのですが、この無骨感を言い換えるのであれば「ただの鉄板」という言葉が合うと思います。実際にこのフライパンは表面にコーティング等はされていなくて、鉄が錆びない様に防錆油代わりの植物油が塗って出荷されています。ですのでTurkを手に入れた際には、Seasoningと呼ばれる「慣らし」をしてからでないと使えないのです。また使い始めてからも洗い方や保管に少し気を遣わないといけません

エミリー
エミリー

なんだか手の掛かるフライパンですねえ

慣らしについてはTurkの日本代理店であるZakkaworksのホームページに詳しく記載があります。我が家もここに記載の方法に倣って慣らしを行いました。以下の画像は買ってきた直後に撮ったものです。表面にはスラグが付いていたり金属組織がボソボソになっている様に見て取れる部分があります。これをまずは綺麗にゴシゴシ研磨するように金だわしで洗ってあげて、その後に油を入れ更にお塩とくず野菜を入れてぐつぐつと加熱してあげて、鉄板表面の金属組織に油を染み込ませてあげて整えていくようなイメージです。

我が家で購入したTurkの使用前の状態

このTurkをいざ使ってみると、それはそれは美味しいお料理が作れます。フライパンでそんなに変わるのかね?と思うかもしれませんが、やはり鉄板で焼くと鉄分が食材に移るのか、はたまた良い感じの焦げ感が出るのか、一般的なフライパンで作るよりも美味しい気がします

エミリー
エミリー

確かに煮物に入れる南部鉄玉とかあるもんね

やっぱり旨味の秘密は鉄分なんですかね?参考までに以下に我が家のTurk使用例を紹介します。

例えばチキンを焼く時は特にTurkを使った方が美味しい気がします。鳥もも肉を一口大に切って、レモン果汁・お塩・すり下ろしニンニク・すり下ろし生姜・チリパウダーを混ぜたタレで揉み込み漬け込んだものをTurkで焼くとめちゃくちゃ美味しいです。ビールもごはんも進みます。

我が家のTurkで鳥もも肉を炒める

ハンバーグやステーキを焼く時はTurk二刀流で付け合わせも同時に調理するのが定番です。特にアスパラやじゃがいもスライスを炒めたりすると凄く美味しい気がします。

ハンバーグとアスパラ炒めの二刀流
bonbon
bonbon

ビール飲みたくなっちゃうね

これからも色々と試してみます。またいつかキャンプで直火でTurkを使うのも非常に楽しみでございます。

ちなみにTurkを使った後は、洗剤を使って洗わずにぬるま湯にてスポンジで擦るだけにしておく必要があります。フライパン表面に油分を残して錆を防ぐのが目的ですが、料理に使う回数が増えるごとに油が染み込み馴染んで行って、所謂「育つ」という状態になります。Turk用のスポンジを一個作っておくのがオススメです。洗った後は軽く熱して水分を飛ばし、表面が少し乾き気味であれば植物油を少量垂らしてキッチンペーパーを使い全面に塗りたくればOKです。

・Turkは初めて使う前には「慣らし」が必要、使用後は洗剤を使って洗わない事!
Turkで作るととっても美味しい

まとめ

纏めます。

エミリー
エミリー

雑な纏めが来る流れである

ドイツ暮らしの記念にTurkを買ってお料理しよう

本帰国後に「育ったTurk」を使って日本でお料理をしていたら、ドイツで食べていた味もそこに積み重なっている様な気がして、何だか感慨深い思いに駆られるかもしれません。Turkに限らず「ドイツに住んでいる時に愛用して日本にも持ち帰れるもの」が幾つかあると、良い思い出や経験になる気がします。

皆さまも是非Turkの鉄フライパンを買って使ってみて下さい。

それではまた次の記事で。

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