デュッセルドルフ在住時に日本から送って貰った荷物がドイツ税関で引っ掛かり受け取りに出頭したお話【体験談】

どうも、2018年からデュッセルドルフに住んでいるHirofumiです。

エミリー
エミリー

今日は荷物のお話ですね!

ドイツに住んでいると、日本から荷物を送って貰ったり、或いは日本へ荷物を送ったりの機会は非常に多いと思います。その中で、送ってはいけないものを送らない・送って貰わないは当然なのですが、一方で税関に引っかかるかどうかはこれはもはや運だと思っています。

bonbon
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特にドイツ税関は本当に運だね!

最近我が家はドイツ税関でも日本税関でも荷物が引っ掛かっていて「何だか最近厳しくなっている?世界が警戒モードか!?」と思わずにはいられないのですが、本記事ではつい先日日本から送って貰った荷物が税関に引っ掛かって受け取りに出頭したお話を紹介したいと思います。皆さまのご参考にして頂ければ幸いです。

関税ルールのおさらいとTips【日本からドイツ編】

詳しくはドイツ連邦共和国大使館総領事館のホームページに記載されている「ドイツへの郵便物」の記事が参考になるので、是非ご参照下さい。本記事ではざっくり要点のみ解説します。

日本からに限らずドイツに荷物を送る・送って貰う際に気を付けるのは以下の5点です。

1. 医薬品はダメ(サプリメントもダメ)
2. お肉や肉製品や乳製品はダメ
3. コーヒー・たばこ・アルコール・香水は免税が受けられる量の上限が有り
4. 総額45€を超えないように(超えると課税対象)
5. 新品を購入したと混同されない様な梱包の仕方にして貰う

ドイツに医薬品を持ち込んではいけないのは定番のお話です。お医者さんで貰ったお薬だけでなく、日本で市販されている風邪薬やサプリメント等も持ち込みが禁止されています。

お肉がダメなのも定番ですし、お酒やタバコなどに免税範囲の設定があるのも定番です。

4つ目の「総額が45€を超えない事」が重要なのですが、一方でこの判断基準や方法が非常に曖昧だったりします。例えばebayでアメリカから何か買ったなど、「EU域外からの買い物」の場合は「送料を入れて22€を超えると課税対象」となります。買い物の場合は送料を入れて22€以上は課税贈り物の場合は送料を入れず45€以上は課税、がルールです。しかしたまにこれを混同される時があります。私も過去に日本から送って貰った荷物が買い物だと混同されて、送料にも課税をされた上にDHLがご親切に立て替えてくれたパターンでキッチリ請求された事があります。と言うかこの時は説明してももはや払わないと渡してくれない雰囲気で、正直それ以上やり合うのがめんどくさかったので払ってしまいました。

5つ目は4つ目にも関連するのですが、要は「買い物ではなく贈り物ですよ!」と言う意思表示をすると言う事です。例えば、タグを外して発送して貰う、お茶漬けの元は外袋から出して小分けの袋の状態で送って貰う、などなど。Invoiceの内容物の記載欄にも”Personal Use”などと書く事も重要です。

ドイツ税関からのお呼び出し

いつも通りトラッキングをしながら荷物の到着を待っていたところ、「税関に一旦トスします!後は税関からのお手紙を参照するように!」と表示されてしまいました。

DHLのトラッキング画面

そしてこの表示となった翌日6月1日(火)に税関からお手紙が届きました。この辺りは割りと早くて感心です。

税関から届いたお手紙

お手紙本文の掲載は控えますが、要は「税関で引っ掛かったので取りに来るように!」と書かれています。

エミリー
エミリー

やれやれ。

念のため荷物を送ってくれた家族に内容物を確認しつつ、受け取り時のイメージを高めておきました。

bonbon
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こんなん出たとこ勝負やで!

荷物が勝手に税関に送られて、税関から「取りに来るように!」の旨のお手紙が届く

税関での受け取り手順

何気に初めて税関からの呼び出しをくらったのですが、今回は空港近くのZollamt Nordに出頭しました。

平日は朝7:30から開いているのでピッタシその時間を狙って行ったのですが、着いた時にはトラックドライバーのおっちゃん達が4人ほど通関の手続き待ちで既に並んでいて驚きました。夜中〜明け方に着いて開くのを待っていた様な雰囲気でした。

Zollamt Nordが入る建物の入り口外観

正面の扉を入って右側です。日本式1階にあります。

Zollamt Nordの入り口
エミリー
エミリー

受け取りはどんな手順なんだ?

1. 待合室に行って受付機で整理券を出して待つ
2. モニタに自分の番号が表示されたら指定された窓口へ向かう
3. いざ荷物を受け取る(尋問)

入り口のドアにも貼られているのですが、まずは床に貼られた紫色のドットを辿って待合室へ向かいます。

待合室までのご案内

7:30に職員の方が鍵を開けてくれたら、トラックドライバーのおっちゃん達とゾロゾロと紫色のドットを辿って行きました。なかなか面白い光景でした。

待合室に着いたら受付機で「荷物の受け取り」を選択、出てきた整理券を持ちながらしばし待ちます。

待合室に置いてある受付機

するとすぐにモニタに自分の整理券番号と向かう窓口番号が表示されます。

待合室のモニタ

ここからまたドットが3種類3色に分かれます。荷物の受け取りは黄色なので、おっちゃん達とはここでお別れです。

待合室から窓口までのご案内

さて迷路の様な廊下をくねくねと進んでいき窓口に到着しました。こんな朝早くから個人宛ての荷物を取りに来る人は珍しかったのでしょうか、職員の方は「やれやれまだお茶も飲んでいないのに」と言った雰囲気でした。

書類を見せると荷物の箱を持ってきてくれて、そこから尋問が始まります。この時荷物は未開封の状態です。

エミリー
エミリー

出たとこ勝負の始まりである。

職員:これは何なんだ?ギフトって書いてあるけれど何なんだ?

Hirofumi
Hirofumi

(あ、これは勘違いしている可能性あり!)

この瞬間にピンときて「これは別に特別なギフトではなくて、家族に送って貰った日本の食べ物やら何やらなんだよ!」と回答します。

エミリー
エミリー

出たとこ勝負と言うかもはやデタラメである。

いや、実際に食べ物しか入っていないので嘘は言っていません。しかしまあ、こちらも送って貰った美味しい美味しい中華三昧の赤坂璃宮監修 涼麺が万が一にも没収されたら立ち直れない!と意気込みが違います。

職員:荷物を開けてくれる?

カッターナイフを渡されて自分で荷物を開けます。緊張の瞬間です。開けてみると職員の方はちゃちゃっと見て一言。

職員:オッケー、持って行って良いぞ!

エミリー
エミリー

1分で終わりましたね。

こちらもここぞとばかりに「Danke schön! Have a nice day! Ciao ciao!」を秒速で言い放ってその場を後にします。なんともあっさりと終わってしまい拍子抜けでしたが、何はともあれ荷物を無事に受け取れて、余計な関税も払わずに済んで良かったです。

エミリー
エミリー

外国ってさ、職員の人や機嫌に依るバラツキが大きすぎよね。

今回も改めてそれを感じました。担当の人によって言う事が変わると言う例のアレです。朝イチの全然エンジンが掛かっていない状態の時に行ったからこんな反応だったのか、はたまたもし担当してくれた職員の方が朝家を出る前に夫婦喧嘩をしていて機嫌が悪かったら結果はまた違っただろう等々、久々に外国感を味わったのでした。

bonbon
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出たとこ勝負最高!

敢えて言うのであれば「誤解を解く」と言う作業が必要ってところでしょうか。後はルールを頭に置きながら合理的な説明が出来れば良いかと思います。

出たとこ勝負反応を見ながら誤解を解く)ではあるが、合理的な説明が出来るよう準備をして臨むべし

まとめ

やっぱりここのところ各国の税関が厳しくなっている気がします。2018年からデュッセルドルフに住み始めて、何度も日本から送って貰ったり日本に送ったりしていますが、ここのところどちらも税関でよく引っ掛かっている気がします。

Hirofumi
Hirofumi

世界が警戒モードな気がするよね〜。

しかし何はともあれ無事に荷物が受け取れて良かったです。サクッと纏めます。

ルールに基づいて誤解をされないような梱包や記載を心掛け、万が一呼び出された際には出たとこ勝負!
bonbon
bonbon

やれやれ。

それでは本記事も最後まで読んで頂きありがとうございました。また次の記事で。

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