デュッセルドルフ在住時に使う定番の銀行「Stadtsparkasse Düsseldorf」での欧州内への送金方法と日本への送金方法【オンラインバンキング/2020年完全編】
どうも、2018年からデュッセルドルフに住んでいるHirofumiです。
本記事では通称「Sparkasse(シュパーカッセ)」と呼ばれるドイツの銀行「Stadtsparkasse Düsseldorf」のオンラインバンキングで、欧州内へ送金する方法(SEPA)と日本へ送金する方法(SEPA以外)について紹介します。
全てSparkasseさんがオフィシャルに丁寧に纏めてくれているんですけれどねえ・・・
そうなんですよ、デュッセルドルフのSparkasseには日本デスクがあるので、なんと日本語のホームページやインストラクションが全て整っているんです。なので、先に言っておきますが、それを見れば事足ります。
それじゃあPV伸びへんで!!!
ですがここでは実際の画面の進み方をプロセスごとに全て細かに示していこうと思います。オフィシャルに出されているインストラクションと共に参考にして頂ければ幸いです。それでは始めましょう!
「Stadtsparkasse Düsseldorf」の日本デスクについて
まずは「Stadtsparkasse Düsseldorf」の日本デスクトップページへアクセスしてみて下さい。美しい富士山の写真が現れます。いいですねえ〜。
ここから下にスクロールすると、もう、全部日本語!これは大変ありがたいです。そして「オンラインバンキングのご案内」の下部にある「PDF-Document」をクリックすると、送金に関するインストラクションを全て日本語で見られます。
送金する際はこれを見れば、まず間違いありません。
欧州内への送金方法(SEPA向け)
SEPAってなんじゃ?
「Single Euro Payment Area」の略で、日本語だと「単一ユーロ決済圏」になるそうです。
SEPA (Single Euro Payment Area:単一ユーロ決済圏)とは、EU加盟国を含めた32カ国において、国内外の区別なくユーロ建ての小口決済が行える地域・およびそれを実現するスキームのこと。
欧州におけるSEPA自動引落し(SDD)導入の影響と今後の課題:金融ソリューション:日立
むむ・・・、要は?
要は「日本国内円建て決済の欧州ユーロ版」みたいな感じです。なのでドイツから送金をする場合は、必ず「SEPA向け」か「SEPA以外向け」かに別れると言うわけでございます。日本で言うと「国内送金」か「国外送金」かみたいな感じです。
なるほど!
早速SEPA送金について初めていきましょう。
まずは「Stadtsparkasse Düsseldorf」のトップページにアクセスしてログインです。上の「Anmeldename(口座番号)」と「PIN」を入力して矢印をクリックです。
以下がログイン後のトップページです。日本人デスクの私の担当をしてくれる方の名前と電話番号とメール問い合わせフォームへのリンクが書いてあるのが素晴らしいです。
次に上の灰色のメニューバーから「Online-Banking」→「Banking」→「Auslandsüberweisung(International transferの意)」の順にクリックしていきます。
すると以下の画面が表れます。ここでは「SEPA」か「SEPA以外」かを選ぶので、赤い「zur SEPA-Überweisung(SEPA送金の意)」をクリックします。ちなみにこの画面を下にスクロールすると「SEPA以外」が出てきます。
ここから送金先の情報やら詳細入力に入ります。以降の画像全てに細かに書き込んだのでご参照頂けると幸いです。青色の四角で囲んだ基本情報を入力すれば送金できます。その他は色々とオプションです。
日本での日本国内向けの送金では受取人の「銀行名」「支店名」「口座番号」を入れなければいけませんが、SEPA送金では16桁のIBANにそれら全ての情報が含まれています。異なる銀行間の送金でもIBANを入力するだけでOKなので、非常に簡単な上に間違いも防ぎやすいと思います。
次へをクリックすると確認画面に移るので、間違いが無ければまた次へをクリックです。
さてやってきました、TAN-Generatorでの認証作業です。本体にキャッシュカードを差し込んでFを押すと読み込みがスタートします。尚、キャッシュカードの抜き差しで電源がON/OFFします。
こんな感じでパソコンのモニターにTAN-Generatorを当てて読み込む仕組みです。本体の傾け具合いにコツがあります。またモニターとの相性もある気がします(読み込み易いモニターとそうでないものとあります)
読み込み同期が完了すると「振り込み先口座番号」が表示されるので緑色のOKを押し、その後「送金額」が表示されるのでまたOKを押し、そうすると6桁の数字が表示されるので、これを画面上で入力して「Senden」をクリックすると送金完了です。
これで完了ですな!振り込み手数料って掛かるの?
手数料は契約している口座の種類によりけりです!私は月々€11.20も口座維持手数料が掛かる「Premiumプラン」を契約しているので、SEPA向け送金の手数料は無料で、ATMの手数料も無料となっています。毎月€11.20は高いな〜と思ったんですが、振り込み手数料とATMの手数料がコミコミと考えれば妥当かなと思っています。ちなみに月々€7.90の「Advantageプラン」でも、SEPA向け送金の手数料とATMの手数料は無料になっていますが、TAN-Generatorを別途購入しないといけない点やTAN-Generatorを使って認証した際に€0.08/回費用が発生するなど、細かな違いがあります。
・TAN-Generatorはコツが有るのでバシバシ使って慣れるべし
・送金手数料は銀行口座の契約プランによりけり
日本への送金方法(SEPA以外)
日本と書きましたが「SEPA以外」なので、アメリカなどヨーロッパ以外の国への送金もこれと同じです。
理屈はSAPA向けの送金方法と同じよね?
理屈は同じですが、IBAN情報のシステムが無いので全ての情報を手作業で入力しなければいけない点と、国際送金に関わる費用を送金する側が負担するか受け取る側が負担するかの選択がある点が特徴です。
SEPA送金と同じく、マイページの上の灰色のメニューバーから「Online-Banking」→「Banking」→「Auslandsüberweisung(International transferの意)」の順にクリックしていきます。
下にスクロールするとSEPA以外向けの「zur Auslandsüberweisung」をクリックします。
ここからせっせと送金先の情報などを細かに入れていきます。送金先の銀行のSWIFTコードなどは各銀行のホームページに記載されています。「○○銀行 海外送金」などと調べれば出てきます。
手数料負担の種類(※)の部分の選択が必要です。オフィシャルのインストラクションにも書いてありますが、海外送金の場合は手数料が送金する側と受け取る側の両方に掛かります。その掛かり方をここで以下の3つから選択します。
SHA:送金側で掛かる手数料は送金側の負担、それ以降の手数料は受け取り側の負担
OUR:全ての手数料を送金側で負担
BEN:全ての手数料を受け取り側で負担
送金側で手数料を負担する場合、別途その手数料が引き落とされる仕組みです。受け取り側で手数料を負担する場合、手数料を引いた額が口座に振り込まれる仕組みです。
全て入力したら「Weiter」をクリックして確認画面に移ります。
確認画面で内容に間違いがなければまた「Weiter」をクリックしてTAN-Generatorでの認証作業に入ります。
さあやって参りました、みんな大好きTAN-Generator。この読み込み方は、なんだかここだけアナログの感じがして好きです。
読み込み方はSEPA送金と同じです。傾け方の絶妙な位置を探って読み込んで下さい。
読み込み同期が完了すると「海外送金です(Ausland)」と表示されるので緑色のOKを押し、すると「振り込み先口座番号」が表示されるので緑色のOKを押し、その後「送金額」が表示されるのでまたOKを押し、そうすると6桁の数字が表示されるので、これを画面上で入力してSendenをクリックすると送金完了です。
これで完了です!お疲れさまでした!
やっぱりSEPA以外への送金は入力するところがたくさんあって大変だねえ。
どちらも送金先を登録しておけば次回からはブックマークから読み込むだけなので簡単なんですが、何せ最初が面倒です。
海外送金に掛かる手数料を以下に抜粋します。但しこれ以外に受け取り銀行側で掛かる手数料があるので注意が必要です。
○ 送金手数料:0.15%(最低でも€13.50)
○ 為替仲介手数料:0.025%(最低でも€2.50)
○ SWIFT手数料:€2.50
日本のユーロ建ての口座にユーロで送金する場合は、2番目の為替仲介手数料は掛かりません。
手数料について詳しくはSparkasseのホームページの「Preise und Hinweise」中、「Preise und Leistungen」の中の「Preis- und Leistungsverzeichnis」に書いてあります(ドイツ語なので解読するのが非常に大変です)
・やはりTAN-Generatorはコツが有るのでバシバシ使って慣れるべし
・送金手数料は結構高め、日本への送金はある程度纏まった額で行うのが良さそう
・受け取り側の銀行でも手数料が掛かるので要注意!
まとめ
IBAN使ってのSEPA送金は非常に便利ですねえ。
そうなんですよ。例えば会社で同僚とのお金のやり取り(立て替えてくれたなど)でも「IBANメールで送るからお金ヨロシク!」とかよくあります。PayPal並みに便利だと思います。
さてサクッと纏めます。
・海外送金は手数料が高いだけでなく、受け取り側でも手数料が掛かるので要注意!
最後に今一度。本記事はSparkasseで出しているオフィシャルのインストラクションと共に参考にして頂ければ幸いです。
最後までありがとうございましたー!
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