デュッセルドルフ在住時に一度使い始めてしまうともう後には戻れないドイツ製食洗機のお話【故障から新品インストールまで】
こんにちは、2018年からデュッセルドルフに住んでいるHirofumiです。
我が家では2020年の暮れに食洗機が壊れて使えなくなったんですが、3ヶ月経ってやっと新品の食洗機が設置されて再び使えるようになりました。その間、久しぶりの手洗いはなかなかの苦痛でございましたよ。
洗い物は好かんね!
食洗機が再び使えるようになった記念に本記事を書きます。お付き合い下さい。
ドイツの食洗機事情
まずは気になるこの話題です。ズバッと結論を言うと「普及率は日本に比べてめちゃめちゃ高いが、若い人たちはなかなか持っていない」になります。年齢階層別での普及率の変化率は日本のそれと似ている気がします。そうは言ってもお高いモノなのでなかなか若い人たちは持っていませんが、ある程度の年齢になったら保有することがステータスと言うか大人の嗜みと言うか、そんなイメージです。ドイツ人同僚と話すなかで「うち、食洗機無いんだよ〜、洗い物めんどくさい!」などの会話もよく出てきます。
じゃあドイツって諸外国と比べてどうなんだ?
面白いデータを見つけたので紹介します。
欧州代表国での2020年に於ける食洗機の普及率のデータになるんですが、なんとドイツは72%で1位でございます(スウェーデンも同じく1位)ほぼほぼ4世帯中3世帯は食洗機を保有していることになります。日本の普及率は35%前後との事なので凡そ3世帯中1世帯が保有、やはりドイツの方が日本よりダントツ普及していることが分かります。ちなみにオフィスのキッチンにもだいたい食洗機はあります。数字だけで見ると確かに日本は「食洗機後進国」と言えるかもしれませんが、最近は「新築時にビルトイン食洗機を導入」がほぼ標準化してきているような気もするので、今後は日本も伸びてくるのかなと思っています。
我が家で使っていた食洗機が突然故障
あれは参ったね〜
駐在員は家具付きのアパートに入居する事がほとんどだと思います。我が家も例外なくそのパターンで、運良くキッチンには食洗機が備え付けられていました。これがなかなか古いタイプで、たまに洗浄が始まらなかったりと調子の悪い時があったのですが、それでも騙し騙し使っていました。しかし2020年の暮れ、いよいよ何をしても動かなくなってしまったのです。それこそブレーカーの食洗機が繋がる部分を落として完全に放電させてみたりもしましたが、全く動かなくなってしまいました。
大家さんに報告すると「電気屋さんに連絡しとくよ!」との事。その数日後電気屋さんが来てくれたんですが、「やっぱり壊れてるね。修理か新品交換かだけど、もう古いし新品交換ってもんかな。大家さんに言っておくよ!」と。その後すぐに大家さんから「新しいのオーダーしたから交換日が決まったら連絡するよ!」と連絡が来ました。うちの大家さんは自分のところにきたボールはすぐに片付ける仕事が早いタイプで好きです。
ちなみにこの手の食洗機は運転を始めるとまず排水するところからスタートします。「ゴゴゴゴゴゴ」と排水する音が聞こえてきて、これが「ちゃんと動き始めたな」という合図になります。この音が聞こえないと動いていない或いは壊れている可能性が高いです。中が見えない故に動いているか分かりにくいですが、ここで判断できます。
また食洗機はそこそこの電流を使用するため、食洗機の電源単独でブレーカーに繋がっている事が多いです。食洗機はドイツ語で「Spülmaschine」や「Geschirrspüler」と言うので、この表記を探してみて下さい。食洗機本体のスイッチで何を押しても動かない場合は、電源をオフにしてから一度ブレーカーを落として放電してみるのもアリです。これで復活する可能性もあります。但し電源がオンの状態ではブレーカーを落とさない方が良いです。更に調子が悪くなる可能性大です(パソコンがフリーズした時にコンセントを抜くようなもの)
そんなこんなで新品交換してくれることが決まり、「そうは言ってもクリスマスがあるから年明けかな〜?」などとワクワクして過ごしていた次第でございます。
待ちに待ってついに新しい食洗機が我が家に!
なんと待つ事3ヶ月!ついに電気屋さんから「明日インストール出来るけど、予定はどうよ?」と連絡が来ました。ちなみに年が明けてから定期的に大家さんと電気屋さんをフォローアップしていたのですが、最終的に3ヶ月も待つ事となりました。どうやらコロ助の影響で生産が足りていないようで、ちなみに日本でも「ドイツ製の食洗機が全然入荷しない!」となっている様です(本記事作成時点)
ここからはもうワクワクでございます。まさかのMieleだったりしないかなー?それともBoschかなー?AEGとかかなー?などとその日は盛り上がり翌日を迎えます。
Mieleって憧れの高級食洗機って感じですよねえ
待ちに待って我が家にやってきたのはBoschの食洗機でございました!しかもこの食洗機、専用のアプリでアレクサと連携できたりとなかなか面白そうです。
やれやれですよ
食洗機の使い方とオススメの洗剤
使い方それ自体は「洗剤をセットして運転モードを選んでいざスタート!」のみですが「洗剤の選び方」と「定期的なクリーニング」を気に掛けなければなりません。まずは以下に「洗剤の選び方」について書きます。
洗剤にも色々種類があるもんね〜
代表的なブランドはfinishとSomatだと思います。ちなみに我が家はfinishのイチバン良いヤツ「Quantum Ultimate」を愛用しています。常々「迷ったときはイチバン良いヤツ」と心掛けていますが、食洗機の洗剤に限ってはイチバン良いヤツを本当にオススメします。ガラスの輝きが全然違います。
よく見ると袋の表面左上と裏面にBoschの記載があり、Boschの公認?洗剤である事が見て取れます。また裏面には洗剤のランクと効能の記載があります。この手の食洗機の洗剤は「イチバン良いヤツ」と「良いヤツ」、そして「古典的なヤツ」の3種に分かれている事がほとんどです。裏面上部の青色、赤色、空色の横に伸びる帯が正にそれで、finishではそれぞれ「Quantum Ultimate」「All in 1」「Classic」の名称になります。
この3種類の洗剤とそれぞれの効能を、Google先生の力を借りて和訳しつつ行と列を入れ替えて以下の表に記載します。
Quantum Ultimate | All in 1 | Classic | |
アクティブな浸漬剤 | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
強力なクリーニング | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
茶渋の除去力 | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
油汚れへの強さ | ✔️ | ✔️ | |
塩分機能(※1) | ✔️ | ✔️ | |
すすぎ機能(※2) | ✔️ | ✔️ | |
乾燥食品の残留物を除去 | ✔️ | ✔️ | |
低温システム | ✔️ | ✔️ | |
ガラス保護 | ✔️ | ✔️ | |
開封せずに使用可能 | ✔️ | ✔️ | |
最高の仕上げ光沢 | ✔️ | ||
シルバー(銀)プロテクション | ✔️ | ||
即溶性パワージェル | ✔️ |
凡そイメージ出来るけど、塩分機能(※1)って何なんだ?
これは「硬水を軟水に変える機能」です。機能と言うか「硬水を軟水に変える成分を含んでいる」みたいなイメージです。ご存知のように欧州のお水は硬水なので、そのまま乾燥させると所謂「ミネラル分」が付着して白くなってしまいます。これを防ぐために軟水化してあげる必要があり、それに用いるモノ・成分を「Solz」や「塩」と言います。
finishの洗剤3種類を比較すると、Classic以外は洗剤自体にこの軟水化する成分が含まれています。ですのでお塩無しで食洗機を使用できますが、我が家は一応入れています。
お塩?を入れる?
食洗機内部の底の部分にお塩を入れるところがあります。そうそう減るものでは無いので、週に1回程度開けて見てみて、減っていれば補充する感じです。その際にお塩の粒が食洗機内部に残らないよう注意です!洗浄中に食器に当たって傷を付ける恐れがあるそうです。ちなみにお塩はお米粒くらいの大きさで、本当にその名の通りお塩の見た目です。
それからもう一つ「すすぎ機能(※2)」についてですが、これは「水垢の付着を防ぐモノ」で、イメージ的には「水のキレを良くするモノ」です。「リンス」などと呼ばれている液体が正にそれで、同じくfinishの洗剤3種類ではClassic以外には成分が含まれているのですが、これもまた我が家は一応入れています。
リンスを入れる場所はどこなんだ?
食洗機の扉の洗剤を入れる部分の横にあります。これもお塩と同じくそうそう減るものでは無いので、週に1回程度補充する感じです。一回の使用量は数ml程度だそうです。
この「お塩」と「リンス」は、正直何でも良いような気がします。何でも良いと言うか、感覚的ですが、仕上がりへの影響がほとんど無いと思います。それよりも寧ろ洗剤の影響の方が支配的な気がすると言うか。我が家ではだいぶ前に買った安いヤツがなかなか終わらず、とりあえずこれをずっと使い続けています。
ちなみにお塩もリンスもEdekaのオリジナルブランドです。食洗機の洗剤は各スーパーがオリジナルブランドで出していて、なかなか競合しています。それだけ市場規模が大きいという事でしょう。それでもリンスは仕上がりに影響が出そうなので、次はどちらもfinish製で揃えて使ってみたいなとは思っています。
・お塩とリンスは一応入れておくと良いかも
食洗機の定期的なクリーニング
クリーニング機能が食洗機に付いているのか?
そう言うわけではなく「クリーニング剤を入れて65℃以上で空洗い」するだけです。これまた各社からクリーニング材が出ています。どれも使い方は「キャップのシールを剥がして、キャップを下向きにして食洗機のカゴにセットして空洗い」です。
finishのクリーニング剤では3ヶ月に1度のクリーニングを推奨しています。クリーニング後は食洗機内のステンレスが驚くほどピカピカになって気持ち良いです。カルキで詰まって調子悪くなるのを防ぐために、やはり推奨期間に基づいてクリーニングした方が良いと思います。
一度食洗機を覚えてしまうともう後には戻れない…
もう手洗いは無理だね!
実は我が家はドイツで初めて食洗機を日常的に使うようになったのですが、もう食洗機無しの生活は考えられなくなってしまいました。夕食後から寝る前までの間に洗い物をしなくて良いこの開放感、そして開放感だけでなく時短効果、更には手洗いよりも綺麗に仕上がって、おまけにエコとまでくるのだから驚きです。それ故に食洗機が使えなかったこの3ヶ月間は非常に苦痛でございました。
日本に帰った暁には食洗機を買おう!
まとめ
さて何だか読み返してみるととっ散らかった記事になってしまいましたが纏めます。
うっす!
・食洗機の洗剤はイチバン良いヤツを使うべし
・お塩とリンスも一応入れておくべし(1週間に1度補充)
・3ヶ月に1度はクリーニングをするべし
・食洗機最高!
デュッセルドルフに限らずドイツ又は欧州駐在が決まってアパートを探す際は、是非とも食洗機が付いているお部屋をオススメします。
それでは本記事も最後までお付き合い頂きありがとうございました。また次の記事で。
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