デュッセルドルフ在住時に年に1度やってくる電気代精算の手続き方法【2019/2020完全編】
2021年2月21日に「デュッセルドルフ在住時に年に1度やってくる電気代精算の手続き記録【2020/2021完全編】」を公開しています。こちらの記事もぜひ合わせてご覧下さい!
こんにちは、2018年からデュッセルドルフに住んでいるHirofumiです。
なんともうすぐ1月も終わりです。早いですねえ。
でも夏時間まであと2ヶ月ちょいだねえ!楽しみ楽しみ。
もう夏時間!?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、2020年の欧州の夏時間は3月29日(日)から始まります。3月から夏時間!?と思いますよね。でもこれ最高なんです。夏時間になれば3月末でも19時頃まで明るいですからね。あと2ヶ月間の辛抱です。
「デュッセルドルフ在住で感じるサマータイムの素晴らしさと日本との時差」なんてタイトルの記事も書いているので、良かったら併せてご覧下さい。
しかし本記事をアップする頃にはもう2月になっているかもしれません。
どういう事だ?そんなに書くのに時間が掛かるのか?
今回は「デュッセルドルフ在住時に年に1度やってくる電気代精算の手続き方法【2019/2020完全編】」について書くのですが、その手続きにどのくらい時間が掛かるのかも記載していこうと思います。
そもそも電気代の精算とは
それ!なんで精算が必要なんだ?
・前年の電気使用量に基づいて、その年の使用量の見込みが立てられます
・その見込みを12で割って、その年に毎月定額払い込む電気代の金額を決めます
・同時に前年に毎月定額払い込んできた電気代の精算を行います
・つまり見込み以上に使っていれば追加請求が来て、見込みほど使っていなければ返金されます
長くなってしまいましたが、仕組みはこんな感じです。
なるほど!毎月定額ってのは支出額の予定が立てられていいねえ!
我が家は2019年は毎月44€を支払ってきました。これが2020年はどうなるのか楽しみです。ちなみにアパート・家の契約の種類によっては電気代も家賃に含まれる場合もあります。ご自身の契約内容を確認の上で進めて頂ければと思います。
デュッセルドルフの電力会社
「Stadtwerke Düsseldorf AG」という会社になります。デュッセルドルフ市が運営している会社です。電力だけでなく水道、天然ガス、地域暖房などもやっています。
デュッセルドルフ在住の方であればこの緑色とロゴを一度は見たことがあるかと思います。
この会社との電力利用の契約は、アパート・家を契約する際に不動産会社が代行してくれることがほとんどだと思います(私も実際そうでした)ですのでここではその申込方法は割愛したいと思います。ちなみにWeb上からも自分で申し込みが出来ます。申し込みが完了すると、アカウント情報が書かれた紙が郵送されてきて(Web申し込みだとメール配信?)、そこから会員ページにアクセスすると口座引き落としの設定やパスワードの設定が出来るようになっています。
電気代精算の流れ
どうやって始まるんだ?全体の流れを教えて!
めっちゃシンプルです。
・マイページで入力すると後日精算額とその年の毎月の電気代(払い込み額)の連絡がくる
サクサクっとできます。以下に時系列で紹介していきます!
1. 電力会社からの連絡 – 2020年1月20日(月)
以下のような連絡が届きます。メールアドレスを設定してあるのでメールで配信されますが、メールアドレスを設定していないと郵送されるんだと思います。
GmailってGoogle翻訳と連携しているので便利ですよね。これがiPhoneのGmailアプリでも使えればいいのに。
さてメールには「2月3日までにメーターを読んで知らせるように!」と書いてあります。早速進めてみましょう。
2. メーターの数値の確認 – 2020年1月29日(水)
すみません、1週間以上放置してしまいましたが始めます。まず電力メーターですが、アパートの場合はだいたい地下にあると思います。我が家はこんな感じです。
ここを開けてみると・・・
出てきました!我が家のはこれです。ちなみに個体番号が割り当てられていて、その番号で区別を付けています。電力会社との契約時にその個体番号(メーター番号)を登録する仕組みです。
我が家のメーターの個体番号は「775 553」で、数値は「27,315.9kWh」です。これをマイページから登録していきます。
3. マイページにアクセス – 2020年1月29日(水)
メールに記載されているURLをクリックします。
すると以下のページに飛ぶので、会員番号とパスワードを入力してマイページへログインします。
すると以下の画面に切り替わります。日付は自動入力されるので、その下にメーターの数値を入力して黄色の完了ボタンをクリックすれば終了です!
と思っていましたが以下が出てきました。Google翻訳先生に頼って訳してみるとなんと「入力された数値は、予想値から外れています。該当するであろう最もらしい理由を以下から選んで下さい」とのこと。
予想から外れているって、どっちに外れているんだ?使いすぎ?それとも少なすぎ?
ホントこれですよね、ドキドキします。そこで前回1年前の精算時に掴んだ「住み始め~前回1年前の精算時」までのペースと今回「前回1年前の精算時~今日」までのペースを比較してみましたが大幅な乖離はなく。謎です。理由の選択リストには以下が出てきました。
・エネルギー効率の良いデバイスの使用
・制御カウンターの使用?
・空室やリノベーションで使っていない
・長期間家を留守にしている
・価格が変更となった?(よく分かりません)
・LEDライトを使っている
・PV/CHPプラントの使用?(これもよく分かりません)
・水道管破裂?
・電気使用量の多いデバイスの排除
・現在のスコア
・カウンター(メーター)が変更された
・消費行動が変わった
この中で該当するのと言えば「現在のスコア」しかないのでそれを選んでみたところ以下の画面が出てきて完了しました。しかしそこには一つコメントが。
訳してみると、なんと「Your implausible payer status will be released by a clerk.」と。「implausible」なんて単語初めて見ました。日本語で言うと「あなたの本当とは思えない申請は職員によって解除(確認)されます」と。こんな英単語に訳されるドイツ語の表現があるんですね・・・。
しかしこれ、電力会社の職員が家に来てメーター確認するのかな?
少し様子を見てみる事にしました。ちなみに申請完了後に完了連絡の自動配信メールはありません。
なんかいよいよ「このメーターが本当に我が家ので合ってる?」って疑問すら出てくるね。
確かに・・・。いずれにしても少し様子を見てみましょう!
4. 電気料金値上げの連絡 – 2020年2月13日(木)
結局電力会社の職員が訪ねてくる事はありませんでした。もしかしたら不在の時に来てアパートの他の住人に鍵を開けて貰ってメーターを見ていったのかもしれませんが、とにかく我が家には誰も来ずポストにも何も入っていませんでした。
昨年もこの精算の時に「新料金体系のご連絡」が来まして、恐らくこの1年に1度の大精算大会で翌年の予算を立てて見直しを掛けているのだと思います。連絡が来た内容は以下です。ちなみにメールで連絡が来て、マイページにログインするとPDFファイルで見られる仕組みです。
・基本料金の値上げは無し(71.04€/年=5.92€/月)
・使用料が26.63cent/kWhから28.27cent/kWhに値上げ(約6.2%アップ)
・デュッセルドルフで1世帯2名の平均使用量である2,500kWh/年に於いて、3.40€/月の増額になる
電気料金の値上げの話題って、日本でもドイツでも同じだねえ〜。
ちなみに2018/2019の時も値上げがありました。「値上げ値上げで嫌になっちゃうよ!」だなんて思わず、「インフレ率上昇を目指す中では仕方のないことかなあ」程度に思っておきましょう。
5. 精算結果と2020年の月々払い込み額の連絡 – 2020年2月15日(土)
お!ついに来た来た!
ついに楽しみにしていた結果発表です!別に節約を心がけていたとかそういうわけではないのですが、何だかこの手の結果発表は楽しみにせずにはいられません。しかし思いがけない事態が発生しました・・・。
なんだなんだ!?
・精算額は635.45€!!!(追加で支払い!!!)
・2020年は月々105€の払い込みに
たっか!!!何かの間違いでなく!??
そう思い色々と調べて考えてみましたが、結論から言うと間違ってはいませんでした。というか逆に「2019年の月々払い込み額である44€が間違っていた=少なすぎた」という事が発覚しました。しかしこの44€という金額は2018/2019の精算大会の際に電力会社が決定した数字なんですよね。何故こんな数字が導き出されたのかを自分で色々と計算をしてみたのですが、ついに分かりませんでした、謎すぎます。考察した内容を以下に記します。
2018/2019大精算大会の振り返り
2018年に住み始めた時にデフォルトで設定された月々の払い込み額が120€/月だったんですよ。なんじゃこりゃドイツめっちゃ電気代高いやん!と思っていたのですが、これが2019年初めの大精算大会で144.17€戻ってくると決まり、更には2019年は44€/月の払い込みに変わると決まり。「ああ、やっぱそんなもんだよな、144.17€も返金されてラッキー!」とちゃんと見返さずにスルーしていました、反省。
日々の使用量に変化がないかの確認
マイページから上図の様な確認ができます。まず2019年の日々の電力使用量は2018年と同等です、わずか0.6%の増加。それに対して一日当たりの使用料も0.11€増えているもののわずか3.7%の増加で、月々で考えれば3.35€増であるので2019年の値上げ額と合ってきます。
日々の使用量から月々の使用料を計算
2019年の実績である11.02kWh/日と3.11€/日から計算をしてみると、月々の使用料金は約95€で、年間使用量は4,022.3kWhになります。やはり「44€/月というのは少なすぎたな」と思いますが、同時に「年間の使用量が4,000kWh超というのも多すぎやしないか?」という疑問も出てきました。上に書いた「デュッセルドルフで1世帯2名の平均使用量である2,500kWh/年」に比べても大幅に多いです。
使用量の妥当性の確認
例えば、4WのLED電球を10個使ったライトがあるとします。合計で40Wなので0.04kW、1時間の電力使用量は0.04kWhになります。この使用料はわずか1.0652cent@26.63cent/kWh、24時間付けっぱなしでも約25centです、たかが知れています。
という事はもっともっと電気を食うものが無いと辻褄が合わない!と思い考えてみると、我が家には大食いの家電がありました。それは・・・電気コンロ。我が家の電気コンロは、日本で言うIHタイプでは無く電熱線でゴイゴイと加熱していくパワー系のモノなんです。早速調べてみました。
カタログを見てみると驚愕でした。なんとフルパワー出力で7,000W!ドイツの230Vで流れる最大電流約30A!日本の100Vで言ったらなんと70A!よくブレーカー落ちないなって感じです。
仮に半分のパワー3,500Wで1時間/日使うとしたら0.93205€/日@26.63cent/kWh、1ヶ月で約38.35€になります。しかしこれではまだ基本使用料の約6€を入れても約95€/月には全く届きません。
冷蔵庫も調べてみました。我が家ではドイツ製で有名なBoschの冷蔵庫を使っています。
この冷蔵庫の電力使用量はカタログだと221kW/yearと記載がありました。12ヶ月で割ると18.416kW/monthになります。電気代に換算すると4.90€/月@26.63cent/kWhです。そんなに高くありませんし、電気コンロ代と基本使用料を合わせても約50€で、月々約95€にはまだまだ届きません。
次にテレビ!?と思い調べてみました。我が家にはいかにも電気を食いそうなパナソニックのプラズマテレビVIERA(TH-46PZ80EA)が置いてあります。裏面のシールに「出力は470W」と書いてあります。我が家ではAppleTVを繋いでいるため、家に居る間はほぼテレビがずっと付いています。仮に6時間/日付けているとすると・・・、なんと22.84€/月@26.63cent/kWh!たっか!だんだん月々約95ユーロに近づいてきました。
ここで確認するのを止めました。
お、ついに認めたか!
はい、使用量は妥当でした・・・。「お隣さんの電気代も一緒になってんじゃね!?」とか妻とふざけて言っていましたが、疑ってゴメンなさいって感じです(お隣さんに言ってはいないので勘違いせず!)
ちなみに…
なんや!まだなんかあるんか!
月々の払い込み料金は電力会社に設定されますが、自分で変更する事も可能です。マイページのトップ画面の「Abschiag」の矢印をクリックすると進めます。
すると以下のページに移り、ここで変更することが可能です。月々の払い込みを多めにしておいて精算時に返金を受けることも、少なめにしておいて精算時に追加で支払うこともでき、家計に合わせて自身で選べる点が非常に合理的です(ドイツっぽいです)
まとめ
さっ!纏めてちょうだいね!
何だか電気代が思った以上に高くてショックなんですが、纏めます。あーあ、追加で635.45€も支払わなきゃです!
・計算されて設定される月々払い込み額が謎な時があるので確認要!
ねえ、雑すぎない?
電気コンロは仕方がないにしても、テレビはプラズマではなく消費電力の低い液晶タイプが欲しいものです。軽く調べてみたら、今より大きい画面の液晶テレビで消費電力150Wレベルのがゴロゴロありました。。。
さてさて、本記事はこれにて締めたいと思います。皆さま、節電節電!
お母さんみたいだなあ。
それでは次の記事をお楽しみに!
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