デュッセルドルフ在住で感じるサマータイムの素晴らしさと日本との時差
どうも、2018年からデュッセルドルフに住んでいるHirofumiです。
この記事を書いているのは冬真っ只中の2月初め、夏が待ち遠しいのでヨーロッパのサマータイム(夏時間)について書こうと思います。
サマータイムって響きが良いし最高よね!
これを読めば全て理解できます!それでは始めます。
そもそもサマータイムとは
「Summer time」と呼ばれたり「Daylight saving time」と呼ばれたりします。
夏時間
1年のうち夏を中心とする時期に太陽が出ている時間帯を有効に活用する目的で、標準時を1時間進める制度またはその進められた時刻のこと。但し、オーストラリアのロード・ハウ島では夏時間と通常の時間の差が30分であるなど一律ではない。
現在の主な実施国家・地域では実施期間が7~8ヶ月間のため、1年の中で通常時間より夏時間の期間の方が長くなる。
一般に、昼間の明るいうちに仕事をし、夜の余暇時間を長く持つことができる。
緯度が高く夏の日照時間が長い欧米諸国などで多く導入されている。しかし、スイスや欧州連合(EU)では、省エネルギーの効果が乏しく、健康に悪影響があるという理由で、市民の8割が廃止を望んでおり、EUでは廃止の見当が進んでいる。
夏時間 – Wikipedia
日本に無いシステムだからイマイチ実感が湧かないんだよなあ。
すごくざっくり言うとサマータイムとはこんな感じです。
・昼間の早い時間に普段やる事を済ませてしまえば、その後の残りの昼間の時間を楽しめるという話
・これを個人でやるのではなく社会全体でやる=時計を1時間早めるシステム
日本ではサマータイムは無いですが、例えばゴルフの「早朝ラウンド」や「早朝ハーフ」がこの感覚に似ているかも知れません。夏の長い昼間の時間を有効活用するにあたって、どう有効活用するかっていう話です。日本でも夏至の頃は朝4時半頃から明るくなってきますよね。早朝ゴルフの例で言えば、明るくなったらもうそこからその日一日の活動を始めてしまおう!という理屈です。
早朝のお散歩って良いんだよなあ!
引用に書いた様に賛成派と反対派が居るようですが、私は賛成派です。遥か昔からそうだったように、なんとなく「明るくなったらその日一日が始まる」イメージなので、明るくなる時間帯が早い夏の期間はそこに社会全体の時計を寄せておいて貰えると活動しやすく大変ありがたいです。
と言うかその分暗くなるのが遅い時刻になるってのが最高なんですよ!
欧州のタイムゾーンと日本との時差、夏時間の期間
6色あるって事は6個もタイムゾーンがあるの!?複雑・・・。
6個全部は覚えなくて良いと思います。上の絵で言うとイギリスとポルトガルの「西ヨーロッパ時間」=「協定世界時(Coordinated Universal Time – UTC, 冬時間)」と、ドイツが入っている「中央ヨーロッパ時間(Central European Time – CET)」の2つと、CETはUTC+1だけ覚えておけば良いと思います。
まだややこしい・・・。
ざっくり言います。
・ドイツは周辺の国との時差は無いけれど、イギリスとポルトガルだけはドイツに対し1時間遅れている
黄土色の東ヨーロッパ時間やロシア(カリーニングラード含む)の時間は、日常生活や旅行でもなかなか感じる事は無いと思うので、この際後回しでOKです。後から「ギリシャって1時間進んでるんだ!」とか「ヘルシンキで乗り換えの時は時計気を付けなくちゃ!」などの気付きが出て面白いです。
中学校で習ったように(確か中学校ですよね?)、日本は兵庫県明石市を通る東経135度を日本全体の標準時の基準(子午線)としています。また世界ではロンドンのグリニッジ天文台を通る子午線を0度と定めています。今の世界は地球一周360度を24時間で回しているので、360度÷24時間で「15度で1時間時差」となります。東経135度を15度で割ると9なのでイギリスとの時差は9時間、ドイツはイギリスより1時間進んでいるのでドイツと日本との時差は8時間、だけど夏時間はこれに対しどちらも1時間進める、こんな感じの計算です。
夏時間っていつからいつなんだっけ?
なんと計算式もあるみたいなんですが(出典:Summer time in Europe – Wikipedia)、ざっくり言います。
・2020年は3月29日(日)から10月25日(日)まで
開始日も終了日も日曜日の明け方(土曜日の夜中)に時計が変わるので日常生活に影響はありません。夏時間が始まる日は1時間短い一日で、夏時間が終わる日は1時間長い一日になります。
デュッセルドルフの東経って何度?
これめっちゃ気になる!
Wikipedia先生によるとデュッセルドルフは「北緯 51度13分32秒、東経 06度46分58秒」の様です(出典:デュッセルドルフ – Wikipedia)
ロンドンより1時間早いくせに全然15度ないやん!
そうなんです。この東経は15度/時間に対して約45.2%しかありません。デュッセルドルフの東経からロンドンとの実時差を与えるのであれば約27分間(1時間の45.2%)なのですが、実際のデュッセルドルフの(世の中の)時計はロンドンから1時間も進めています。つまり時計の方が先行しているのがデュッセルドルフなんですねえ。
時計の方が先行しているってどういうことだ?
具体的に言うと「太陽が真南に来るのがお昼12時より30分ほど後ろになる(冬時間)」で、それはつまり元々が「30分間ほど夜に寄った設定」になっている=元々「朝が暗くて夜が明るい設定」になっているという事です。
あ、分かった!元々時計の夜寄りの設定に加えてサマータイムになると最高ってお話ですね!
そうなんです!実際に1年を通してのデュッセルドルフの昼間の長さを見てみましょう。
デュッセルドルフの日の長さ
面白いサイトを見つけたので紹介します。
この「timeanddate.com」というサイトで都市を検索すると、タイムゾーンや天気を始め日の出日の入り時刻、そして昼間の長さを見られるんです。面白いサイトなので是非試してみて頂きたいです。
ズレがあるってのが日本には無くて面白いよねえ!
余談ですが、小学校の理科の授業で「正午よりもその少し後が最も気温が高くなる」と習ったの覚えていますか?太陽の熱を最も強く感じる=太陽が南中する瞬間よりも、その熱によって地表が温められた少し後の14時頃に最高気温を記録するっていうアレです。
デュッセルドルフで夏時間はこれがどうなると思いますか?なんと夕方16時頃に最高気温を記録するんです。こんなところでも日本には無いサマータイムを感じることが出来ます。
ウンチクはいいからはよ見ようぜ!
それではデュッセルドルフを見てみましょう!
上図は縦軸が”時刻”、横軸が”日にち”になります。サマータイムに入ると明るい時間帯が全体的に時刻の後ろに(グラフ上で上側に)シフトするのが分かるかと思います。下部に書いてある時刻がこの記事を書いている2020年2月4日のデータです。2月4日だと少しずつ日が長くなってきた感はありますが、それでも日の出は8:06、日の入りは17:27と、まだまだ日が短いです。夏時間が待ち遠しい!
上図は右上のタブで「DayNight Length」に切り替えたものです。縦軸が”時間”になります。夏至の6月末を見てみて下さい。なんと真っ暗な時間帯がほぼ無いんです!これ、本当に最高ですよ。最高すぎて冬からしたら考えられない「窓のシャッター閉めないと明るくて寝てられやしないよ!」なんていう贅沢な悩みも出てきます。
「デュッセルドルフ駐在に向けて覚悟しておきたい、辛い・大変・日本に帰りたいと感じるストレス」の記事でも紹介したのですが、太陽を浴びる時間が少ないことによる=セロトニン不足による体調不良は、夏の期間になると一気に解消します!
セロトニンセロトニン!日光日光!
デュッセルドルフで夏の期間に感じる日の長さの素晴らしさ
これは経験したことがある方にしか分からないことかもしれませんが書かせて頂きます。
・平日仕事に行く日、朝起きた瞬間に全開で明るい
・故に目覚めが最高に調子良い
・定時で仕事を終えて外に出ると、太陽が日本で言う昼過ぎくらいの感じ
・故に家に帰って何か運動や作業をやろうという気持ちになるなる!
・帰宅後19時頃にビールを飲み始めたとしても、外は全然明るいので昼飲みしている気分になって嬉しい
・また明るい故に子供たちが22時頃まで平気で外で遊んでいる
・旅行時の自分の活動可能な時間が伸びる(例えば運転移動など)
・何よりみんなが明るく楽しそうで幸せそう!(体調が良いのも効いてるかも!)
お散歩もいっぱい行けるしねえ!
まとめ
何だか好き放題書いてしまったのですが纏めます。好き放題書かせて頂き、素晴らしい夏の時期を思い返しながら&妄想しながら、そして今年の夏を想像しながら書いたら、何だか気持ちが明るくなってきた気がします。
よかったよかった、夏時間楽しみだねえ!
・夏時間は「3月最終日曜日」から「10月最終日曜日」まで
・ヨーロッパの夏最高説!
本記事はこれにて締めたいと思います。今回も最後までありがとうございました!
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