コロナ禍の2020年クリスマスにデュッセルドルフから日本へDHLのフルサイズで荷物を送ったらめちゃくちゃ時間が掛かった話【事例紹介】
どうも、2018年からデュッセルドルフに住んでいるHirofumiです。
これはもしかしたらどなたかのご参考になるかも!そしてここまで時間が掛かった発送は初めてだった!という事で記録に残しておこうと思います。
しかし本当に時間掛かったよねえ・・・。
いや本当に時間が掛かりました。もはや荷物紛失した?とか、どこかに捨てられた?とか、かなり心配になりDHLに何度か問い合わせもしました。その度にDHLの回答は「大丈夫だよ!今はコロ助で混乱しているもんで、3週間何も無かったらまた言ってよ!」みたいな感じで全く当てにならず。最終的に、クリスマスプレゼントを送ったのにクリスマスまでに着かないというミラクルが起きはしたものの、無事に到着したので良かったですが。
今回の特徴はズバリ以下の3つかと思います。
・送った荷物がDHLのフルサイズである「120cm×60cm×60cmで31.5kgまで」であった点
・そして元々荷物の量が増えるクリスマスの時期に発送した点
始めます。
きっかけ
元々よくDHLを使って日本の家族へ荷物を送っていました。特にこれはドイツ在住の方はよく使っていると思うんですが、DHLが提供している「2kg未満であればトラッキング出来ないけれど16€」のプランがコスパが最強なんです。発送プランの一覧は以降で紹介しますが、16€って約2,000円ですよ、2,000円!日本でもそこそこの荷物を送ったらそのくらい掛かってしまいますよね。このコスパは良すぎです。
それで、今回も例の様にDHLを使って「甥っ子たちへクリスマスプレゼントを送ってあげよう!」というプロジェクトをスタートさせたわけでございます。
わたしのクリスマスプレゼントはエゾシカの角だったけどねえ。
しかし「そもそもクリスマスプレゼントは何が良いかな〜」と考え始めるところからのスタートで、なかなかビビビッとくるアイディアが浮かばず&モノにも出会えなかったのですが、情報収集のためにふと立ち寄ったおもちゃ屋さんで運命のモノに出会ってしまったわけでございます。
あれはねえ、デカすぎだよねえ。
運命のおもちゃ
ふと立ち寄ったおもちゃ屋さんで見つけた運命のモノ、こちらです。
これはでかい!カッコイイ!むしろ自分が欲しい!
ここから何故か自分がアドレナリン出まくりで、まずは「そもそも大きさはどのくらいか」の確認、そして「それを日本まで送る方法はあるか」と「どの方法がコスパが良いか」の確認が始まりました。
わたしはエゾシカの角だったけどねえ!
DHLの料金体系と利用したプラン
調べていく中でこのおもちゃは、箱のサイズが「112cm×58cm×66cm」で重量が「19kg」という事が判明しました。さあこれを送る方法は!コスパは!と調べていくとやはりDHLがベストである事が判明しました。以下にDHLで日本まで荷物を送る場合の料金体系を紹介します。
DHLのプランは大きく2つに分けられます。
・2kgまでの荷物を送れるプランが箱サイズ別で2種:トラッキング不可、保険も無し
・トラッキング可能で500€までの保険付きで荷物を送れるプラン:重量別で4種(上図参照)
DHLで荷物を送る際は「オンラインで発送申し込み手続きを済ませて営業所へ持ち込む方法」が便利です。オンラインでの手続きの方が若干安くなるだけではなく、住所や内容物の記載などがデジタルで記録と伝票に残るので、「達筆すぎて読めない!」などにより配送へ支障が出るリスクが減らせるかと思います。
さてさて、あのおもちゃの箱のサイズが「112cm×58cm×66cm」で重量が「19kg」なので、フルサイズのプランであればなんとなーくいけそうな雰囲気が出てきました。課題は「一つの辺の66cmを60cm弱まで短く出来るか」ですが、なんとなーく中のおもちゃを上手に詰め直せば行けるのではないか、と考えました。
どうせ元々の梱包って適当だもんね、こっちだと。
日本だと全ての部品が綺麗に上手いこと収まっているイメージですが、欧州では電化製品を除いてはめちゃくちゃラフに入っている印象です。先に結果を話すと、おもちゃの部品を上手く詰め直し段ボールを加工する事で規定サイズに収める事が出来ました。
ちなみにDHLで送る際にはStandardかExpressが選べますが、個人で発送する際にはExpressはとてもとても料金が高くて使えないと思います。実際に私も使った事がありませんし、ちなみに今回の荷物をExpressで送るとなんと515.60€も掛かる事が判明しました。Standardの約4倍!なかなか良いお値段設定です。
と言うわけで、それでも送料131.99€となかなか良いお値段ではありますがフルサイズで送ることを決意し、いざおもちゃを購入して、共に送る他のプレゼントの準備に入ったわけでございます。
DHLではこの発送プランに幾つかのオプションが選べる様になっています。以下に記載の4種類に加えて「+3€で自宅まで集荷に来てくれるオプション」があります。私は今回このオプションを付けました。と言うのも、デカすぎて車に載らない問題があったので・・・。ここも今回大変気を遣うポイントになりました。
コロナ禍にフルサイズに挑戦!
オンラインでの発送申し込み手続きと伝票
ちなみに従来の手書き伝票に記入をし荷物に貼り付けて営業所へ持ち込む方法ももちろん可能です。我が家も正直、先に紹介した「2kg未満であればトラッキング出来ないけれど16€」のプランで発送する時には手書き伝票をよく使います。
オンラインでの発送手続きをするには、まず「DHLの会員登録(無料)」を行った後にDHLのマイページ上で、正にこの手書き伝票に記載する内容と同じものをせっせと入力していきます(割愛)オンライン上で支払いまで済ませられるので非常に便利です。支払いはPayPal, VISA, Mastercard, SEPA, Klarnaから選択ができます。
さあ我が家では「+3€で自宅まで集荷に来てくれるオプション」を追加し、同時に集荷日の指定も完了。残念ながら集荷の時間帯は指定できませんが、取りに来てくれるのは荷物がデカすぎるだけに大変ありがたいです。オンライン上での支払いも完了し、あとは集荷日までに梱包を済ませておくのみとなりました。
オンラインで集荷依頼を含む手続きを済ませると、2枚の書類がPDFで発行され受付完了メールに添付されてきます。1枚は「通関用書類」で、手書き伝票では下半分に当たる部分、もう1枚は中央で切り離す方式で、片方が荷物に貼り付ける「発送伝票」、そしてもう片方が「送り状の控え」になります。
「発送伝票」は貼り付けるとして、「通関用書類」はどうすれば良いんだ?
「発送伝票」は荷物に貼り付けないといけないので、無色透明のビニールテープで全貼り付けして貰えば良いな〜と想像できます。しかし「通関用書類」は完全に貼り付けてはまずいはず。しかし荷物の中にインボイスの様に入れておくのでは通関時にめんどうな事になりそう。手書きの伝票の例に倣えば荷物の外側に分かる様にしておくべき。と言うわけで私は、クリアファイルに入れてクリアファイルごと透明ビニールテープで荷物に貼り付けておきました。受取人のサイン欄があったので、一応取り出せる様にという配慮です(ページ下部、到着時の荷物画像を参照下さい)
・「発送伝票」と「通関用書類」は荷物に貼り付け(「通関用書類」は念のため取り出せる様に配慮)
運命の集荷日から到着までの長い長い記録
集荷日の前日に全ての梱包を済ませ、外国っぽい灰色のガムテープでそれはそれは厳重に、ガムテープを1個使い切る勢いでぐるぐる巻きにして準備完了です。
どうでも良いけど、こっちってガムテープ高いよね。
このデカさ!箱の1辺を短くする事でバッチリ規格サイズの「120cm×60cm×60cm」に収まっています。重量はもはや自分で抱えて体重計に乗って引き算する方法でしか測れず!そしてその結果は全ての梱包が終わった時点で、上限31.5kgに対し30.0kgでございました、我ながら完璧な荷造り。
とてもとても箱だけでは自力で持ち上げられなかったため、元々このおもちゃを買った時に箱に付いていた梱包ベルト?を付けておきました。それも角で箱に食い込んで破損しないように当て段ボール付き。集荷のDHLマンに何か言われるかな〜と心配していましたが、全く問題はありませんでした。
そんなこんなで集荷当日、朝からまだかまだかと家にいて待ち続け、結局来たのは夕方でしたが無事に旅立ちました。
ここからがめちゃくちゃ長いんだよな〜。
さてここからトラッキング結果を順に小分けにして解説致します。
まずオンライン上で申し込みを完了したのが11/29(日)、集荷を依頼し予定通り取りに来てくれたのが12/5(土曜)、ここまでは全て順調です。トラッキング上でも無事に集荷された事が反映されています。
ここから次に予想できるのは「集荷された荷物がセンターに到着しました!」ですよね、なんとなく。デュッセルドルフであれば、きっとラーティンゲン(Ratingen)にあるDHLの大きなセンターに運ばれるんじゃないかな〜?そこでトラッキング上で反映されるんじゃないかな〜?と思っていました。
しかし全く反映されず。1週間経っても反映されず。いよいよ不安になってきます。
ここで1回目の問い合わせをするも「大丈夫よ!」と言われる
「コロナ禍だもんな、待つしかないな」と自分に言い聞かせていたところ、12/14(月)に突然更新されました!
Rodgauってどこやねん!!!
突然「ロードガウの発送センターにて受け付けられました」の記載。集荷からもう9日間経っています。さっそくGoogleMapsで検索してみました。
フランクフルトの南東約30kmに位置している街「ロードガウ(Rodgau)」にDHLの大きなセンターがある事が判明、どうやら私の荷物はそこにある様子でした。
家からめっちゃ近い!わずか250kmの距離!
集荷から9日間も経っているのに全然進んでいません・・・。まずは荷物が紛失していなくて&動いていて良かったですが。
ロードガウのDHLについて調べてみると、ここはどうやら「フランクフルトから飛び立つ荷物が、その前に入るセンター」の様な記載をちらほら発見しました。まあ何はともあれ、これで間も無くフランクフルトから飛び立つな!と喜んでいたのも束の間、ロードガウでの長い長いスタックが始まりました。
ここで2度目の問い合わせをするも「まあ待て」と諭される
そして待つ事13日間、見事にクリスマスをとっくに越えた12/27(日)、我が家から旅立ってちょうど3週間後にやっとフランクフルトから飛び立った旨の更新が入りました。
ロードガウで荷物がスタックしている間にTwitterで「Rodgau DHL」などと検索すると、同じ状況の人がたくさん居る事に気付きました。と同時に、輸送が相当混乱しているんだなあと認識。これは私の想像ですが、「コロナ禍で航空便が大幅に減っている」ところへ「クリスマスで荷物が増加」した結果荷物が全然捌けず、それだけでなく恐らく「StandardよりもExpressの枠を確保(優先)」としていたため私の荷物がここまで遅れた気がします。例えばある便で荷物が10個載せられるとしたら、7個はExpressで残3個がStandard、みたいな感じではないでしょうか。
何はともあれフランクフルトから飛び立ったのであともう少し!そしてここからは信頼の日本郵便のサイトでトラッキングが出来ます。
しかしそのまま新年を迎えるのである
12/27(日)にフランクフルトを飛び立ちそこから1週間後の1/3(日)、ついについに日本に到着しました!いつもこの瞬間は「ああ、日本に入ったからもう大丈夫だな」と凄く安心します。
ここからはさすが日本クオリティ、税関を抜けてしまえばお得意の翌日配達です。12/5(土)にデュッセルドルフの我が家を旅立って、30日後の1/4(月)に無事に&ついに到着しました!ちなみに配送先は関東エリアです。
ちなみに配送が完了した瞬間、それまで問い合わせていたDHLの各方面から「あなたの荷物無事に配送されているわよ!」的なメール&メッセージがバシバシ届いたのはここだけの話です。
現金なやつらだよな〜まったく
肝心の荷物はと言うと、段ボールに大きな破損も無く、また中身に破損も全く無く、無事でございました。天地無用の指示をしていなかったため90度こてんと倒れた状態で長旅をしていた様ですが、何はともあれ無事で良かったです。梱包ベルト?も生き残っていました。
やれやれだねえ〜
クリスマスプレゼントとしては大幅に遅れてしまったものの、結果良ければ全て良しではありませんが、このフルサイズ荷物をこのコロナ禍で無事に届けてくれたDHLと日本郵便には感謝でございます。
・フランクフルトから飛び立つ前にロードガウのセンターでの待ちが非常に長かった!
フルサイズ荷物が配送期間に与える影響
それそれ!やっぱフルサイズだと時間掛かるのか?
結論から言うと「フルサイズだと時間が掛かるような気がする」です。と言うのも日本郵便のトラッキングには「連続番号検索」という機能があり、ここで自分の荷物のトラッキングNo.を入力すると近しい番号の荷物の配送状況を見れてしまうという裏技があります。しかもドイツからの荷物はトラッキングNo.の末尾がDEになるため、自分の荷物と同じドイツから日本への荷物の配送状況が見れてしまいます。これはその時々の輸送状況を把握するのに非常に役立ちます。
他人の荷物の配送実績をここへ転用することは避けますが、同じ時期にドイツから発送された10件ほどの荷物の「発送されてからフランクフルトから飛び立つまでに掛かった日数」を比べてみたところ、私の荷物がダントツ時間が掛かっていました。やはり大きな荷物は、単純にスペースの問題などで優先順位が下げられているのかもしれません。
まとめ
サクッと纏めます。
・DHLのフルサイズである「120cm×60cm×60cmで31.5kgまで」でも無事に到着
・荷物が大きかった故に余計に時間が掛かったような気がする
しかしまあ何はともあれ、一つの良い実績ですねえ
ところで到着したプレゼントに甥っ子たちは非常に喜んでくれて、また大人向けに同封したドイツのお菓子やボディーソープなども非常に好評でございました。アドベントカレンダーのチョコを1月に食べることになったのも、今となっては良い思い出でございます。
それでは本記事も最後までお付き合い頂きありがとうございました。皆さまもDHLでフルサイズ荷物の発送、機会があれば是非挑戦してみて下さい。
ではまた次の記事で。
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