ドイツ生活でお湯が出なくなってしまった際の不具合事例と対応方法【Vaillant製ボイラー編】
どうも、2018年からデュッセルドルフに住んでいるHirofumiです。
本記事では、我が家のVaillant製ボイラーが気まぐれで止まる現象について、その不具合の内容を紹介すると共にボイラーの再始動方法について紹介します。
しかし初めてお湯が出なかった時は対応方法が分からず困ったよねえ。
我が家で初めてこのトラブルに見舞われた際はその対応方法に気付かず、その結果キッチンのコンロで全てのお鍋とフライパンを使ってひたすらお湯を沸かしてバスタブに溜めるという、サバイバルお風呂を楽しみました。
そしてその翌日にボイラー屋さんのインド人のおっちゃんがやって来て、以下で紹介する対応方法をチャチャッとやって「これで大丈夫あるよ!」と物凄く得意げな顔を見せられるという体験をしました。
「消えてたのをただ着けただけやん、問題の本質は解決してないやん」って言うね。
ドイツ人は「結果に対して何かをする人たち」なので、日本の不良改善の上流管理みたいな「そもそも」を分かってもらえないことが多々あります。
何はともあれ始めましょう。
不具合の内容
これは本記事のタイトル通り、すごくシンプルです。
シャワーを浴びていて次第に温度が下がってきてしまうというのもあります。
不具合の原因
これもすごくシンプルです。
我が家にはドイツの有名ボイラーメーカー「Vaillant」の「VGH 190/5 XZU R1」という型番のボイラーが備わっております。ちなみにお隣さん(隣の部屋)と共有しています。我が家とお隣さんのオーナーが同じ人のためにそういう設備設定になっています。
これは、関連記事「ドイツの暖房「Heizung」が暖かくならない時の解決方法」にも書いたのですが、アパート暮らしの場合は、住んでいる部屋の暖房と温水(シャワーなど)のボイラーがどのように管理されているか事前に把握しておくことを推奨します。これによってお湯が出ない時の対応方法が異なってきます。
しかしこのボイラーが止まっちゃう原因は何なんだ?
これが未だに原因不明なんですよ・・・。止まっちゃっている直接の原因は以下です。
火種がゆらゆら?常に?どういうこっちゃ?
このボイラーは常に小さな火種がゆらゆらと燃えていて、燃焼時にはガスを流してその火種で着火して燃えるという仕組みになっているんです。日本の瞬間湯沸かし器みたいに「燃焼時にガスを流しつつ着火」の方式ではないです。ついでに、このボイラーは瞬間湯沸かし器ではなくて「常に一定量のお湯を一定の温度でタンクに溜めておくタイプ」です。大きなお鍋みたいな感じです。
火種が消えて止まっている状態は「非常停止」だと思うんですが、これが何故起きるのか不明なんです。以下に考えられる原因を挙げてみます。
・不完全燃焼(CO発生)を検知して非常停止
・揺れを検知して非常停止
・過熱により非常停止
・都市ガスが脈打って火種が消えて非常停止
ボイラーのスイッチはキチンと「燃焼」の位置にあるのに火種が消えてしまっているので、上記のどれかが働いて非常停止していると予想しています。その際ちゃんとガスの供給は止まっているのでご心配なく。
※万が一ボイラー周辺がガス臭かったら電気のスイッチなど電化製品には触らずに消防に連絡して下さい!
スイッチは上部に付いているツマミです。手前の大きなダイヤルは温度設定ダイヤルです。12時の位置に来る数字で調整します。「E/4」の位置がデフォルトですが、我が家では冬の間は「5」の位置にしています。
このスイッチは炎マークが手前を向いているのが通常時のポジションです。丸マークはオフ時のポジションで、雷マークが火種着火時に使うポジションです。
下のカバーを外して中を覗いてみて、炎が見えなければ止まってしまっています。
ちなみに正常時は以下のように火種がゆらゆら常に燃えています。
しかし謎だよねえ消えちゃう現象・・・。
対応方法、再始動方法
やることは凄くシンプルです。
不具合時の定番「一度電源を落とす」でございます。そして火種を着けてあげればOKです、すぐに本燃焼が始まります。以下に順を追って説明します。
まずこの炎マークから丸マークまでツマミを回して、一旦オフにします。
ここの丸マークまでツマミを時計回りに回します。
次に反時計回りに一つ回して雷マークにします。ここが火種着火時の位置になります。この位置でボタンを押し込むと火種分のガスがプシューと出てきます。
ここからいよいよ火種を着ける作業です。以下に箇条書きにしますが、両手での作業になります。
・上の写真のボタンを下に押し込んで火種分のガスをプシューと出す
・すかさず下の写真のスイッチを電子式ライターの様にカチッカチッと何回か押して火を着ける
・20秒ほどボタンを押し込み続け火種が安定したら、押し込みを解きつつ本燃焼のポジション(炎マーク)に回してボタンから手を離す
・するとすぐに本燃焼用のガスが出て本燃焼が始まる
たったこれだけです。
めっちゃ簡単!何か注意点はあるのか?
ポイントは上のボタンを火種着火時のポジション(雷マーク)で押し込んでガスをプシューと出し始めたら、すぐに着火スイッチで火を着けることです。ガスを出しながら着火にてこずっていると、いざ着火した瞬間に結構な勢いで炎が燃え上がります。私は過去にこれで手の甲の産毛がチリチリになってしまった事があります(火傷は全くしませんでした)万が一炎が飛び出してきてもいけないので、覗き込みながらの着火もしない方が良さそうです。
まとめ
サクッと纏めてくれや!
朝シャワーを浴びようとした時にお湯が出なかったり冷たかったりするのが一番困るんですよね・・・。
・火種が消えていることがたまにあり!
・火種を着ける際には炎に注意!
もし同じくVaillantのこの方式のボイラーを使っている方がいらっしゃれば、参考にして頂けると幸いです。
しかし何でたまに火種が消えているんだろうな〜・・・、謎です。
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