デュッセルドルフ駐在でドイツ就労ビザを取得する方法【完全版】前編:日本出国前〜ドイツ入国前まで

どうも、2018年よりデュッセルドルフに駐在しているHirofumiです。

この度ドイツでの暮らしを紹介するブログを立ち上げました。

そしてこの記事は記念すべき一つ目!その名も「デュッセルドルフ駐在でドイツ就労ビザを取得する方法【完全版】」になります。

私の体験談を基に出来るだけ細かく具体的に書いていますので、デュッセルドルフ駐在が決まりこれから準備を始められる方のご参考にして頂ければ幸いです。

このテーマは…

前編:日本出国前〜ドイツ入国前まで(本記事)
中編:ドイツ入国後〜住民登録まで
後編:就労ビザ申請・取得〜家族の滞在ビザ申請・取得まで

上記の三部構成となっています。是非それぞれの記事を順番にご覧下さい!

それでは早速スタートです。

デュッセルドルフ駐在に向けて準備開始!

エミリー
エミリー

仕事で滞在するから就労ビザの取得になるんだよね?よく大使館で面接を受けるとか聞くけど?ドイツ語は話せなくても大丈夫?まずは全体の流れを知りたい!

全体の流れをすごくすごくラフに言うと以下になります。

1. 日本を発つ前に必要書類を揃えたら・・・ドイツに入国!いきなり入国!
2. 入国したらまだ滞在も許可されていないのに住民登録!いきなり住民登録!
3. 住民登録後にいよいよ就労ビザ申請!晴れて滞在許可を取得!

これだけを見ると何だかすごく簡単そうに見えますが、これは一部の方にのみ当てはまる流れになります。でも大丈夫です、以下で詳しく説明していきますね。

1. ドイツの就労ビザは入国後に取得する!

まずはドイツ大使館・総領事館のホームページにアクセスしてみましょう。そこには「日本、韓国、オーストラリア、カナダ、イスラエル、ニュージーランド、スイス、米国、EU加盟国の国籍を有する人は、ビザ無しでドイツに入国した後に、就労目的の滞在許可を申請することができます」の記載があります。

つまり「日本を出国する前に大使館へ出向いてビザ申請&取得」は必要ないと言うことなんです。但しドイツ大使館のホームページにも記載がある通り、「ドイツの研究機関から奨学金を受ける研究者」の場合は大使館での事前のビザ申請&取得が必要みたいです。

エミリー
エミリー

なるほど〜。まずはドイツに入国って話ですな。しかし日本人は信用されていると言うか、ありがたいお話ですねえ。

2. 入国したら2週間以内に住民登録!

普通の感覚だと「滞在してOK!(=滞在許可取得)」となったら住民登録が出来るイメージじゃないですか?しかしこれがデュッセルドルフと隣町メアブッシュは異なるのです。デュッセルドルフ市内又は隣町メアブッシュ市内に住む場合は住民登録が先になります。先になると言うよりも寧ろ「ビザ申請時に住民登録確認証が必要」なんです。

エミリー
エミリー

ふーん、なんだかヘンテコな話だねえ。「滞在して良いよ!」って許可される前に住むところを決めて住民登録をしなきゃいけないだなんて。

私も変な感覚でしたが、裏を返せば「住む場所がちゃんとあるなら滞在許可しますよ!」と取れますよね。デュッセルドルフはまだまだ人口が増えているので、隣町メアブッシュも含めて「住む場所がキチンと確保できているか」の観点からかもしれません。

3. 住民登録後に就労ビザ申請!

住民登録が済むと就労ビザの申請が出来る様になります。しかしここでふと気付いた方もいらっしゃるのでは?

エミリー
エミリー

就労ビザって「就労を伴う長期滞在を許可」するものだよねえ?そもそもの「就労許可」はどうなるんだ?

そうなんです、エミリーちゃんの言う通り、就労が許可されてこそ、その期間の滞在が許可される訳なんですねえ。これが正に就労ビザの本質です。つまり「労働局が就労を許可したのであれば、外国人局はその期間の滞在を許可しますよ〜」の流れです。但し!デュッセルドルフの場合、ここに一つカラクリがあるんです。

就労先の法人が「デュッセルドルフ日本商工会議所」に所属している企業である場合、労働局での就労許可の取得が不要!

これはなんともありがたい!赴任先がここに所属しているかは、日本商工会議所のホームページ中の会員企業リストから確認することができます。これ、凄く大切です、まずは第一ステップとして確認をしてみて下さい。

しかし日本人はどこまで信用されているんでしょうねえ。とも思いましたが、よくよく考えると、デュッセルドルフは日系企業が多く日本人が多く住んでいる街なので、労働局にとって駐在員全員の就労可否判断を個別に行っていたら、それはそれは物凄い負担になってしまいますよね。なので、日本商工会議所にその企業が所属する時点でそれを”企業として”審査の様なものを行ってしまい、そこへ駐在する者の審査を間接的に行ったようなものの位置付けにしているのではと、個人的には思っています(なんともドイツ人らしい合理性です)

しかし私の赴任先はこの日本商工会議所に所属していなかったので、実はビザ取得時に少し揉めました。これはこの先でしっかり書いていきますよー!

日本出国前に行っておくべき事

エミリー
エミリー

全体の流れは分かったけれど、実際に日本を発つ前に行うことは?

就労ビザ取得に関連して行っておくべき事は以下の5点です。

・パスポートの有効期限が就労ビザ取得予定期間を満足するかの確認(足りなければ更新!)
・戸籍謄本の入手(家族も滞在許可を申請する際は日本領事館で婚姻証明書を受け取る際に必要となる場合が有り)
・最終学歴の卒業証明書(英語版)の入手(就労ビザの申請時に必要となる場合が有り)
・住む場所を「行ってから決めるか行く前に決めてしまうか」の判断
・日本の運転免許証の残存有効期間の確認及び免許の更新
エミリー
エミリー

必要となる”場合が有り”ってどういうこと?必ず必要なわけじゃなくて?

言葉の通り「場合によっては必要」という意味です。これには私も驚いたのですが、実はドイツでは「担当官によって言う事が変わる」場合がほとんどです。「え?ドイツで!?ドイツってそんなにデタラメな国なの!?」と私も初めは思いました。しかしこれが事実なのです。これは今後またどこかで記事にしようと思っている「ドイツで働く時はその責任範囲が明確となっている」に関連するのですが、日本人からしたらいきなり驚く内容ですよね。念のために準備をしておく事をオススメします。

エミリー
エミリー

住む場所って重要じゃないの?行ってから決める場合は、決まるまではホテル暮らし?

エミリーちゃんの言う通り住む場所はすごく大切だと思います!しかしこのトピック、出向元の日本企業のルールにも依り様々だと思います。例えば「事前出張を設け、その時に物件を決める」場合もあれば、「事前出張は無しで、現地法人に居る駐在員に決めて貰う」場合もあると思います。

実はこれ、単純に「物件選び」だけではなく、住民登録の際に必要な「入居者証明書」と言う書類にも関わってきます。この書類は入居する物件の大家さんに書いて貰う必要があるのですが、ドイツに入国後にスムーズに住民登録へ移れるよう、日本を発つ前から考えておく必要があります。

私の場合は、デュッセルドルフでまずはウィークリーマンションの様な短期アパートに入り、その住所で住民登録を行いました。つまり短期アパートで「入居者証明書」を書いてもらい住民登録からビザ申請まで行い、本アパートが決定後に改めて「入居者証明書」を書いてもらい「住所変更手続き」を行ました。自分で物件を探して契約するパターンの場合、この方法を取られる方が多いかと思います。

日本の運転免許証の残存有効期間の確認及び免許の更新は、日本の運転免許証の失効を気にしてでは無く、ドイツで行う「EU運転免許証への書き換え」に際して必要な事になります。詳しくは「デュッセルドルフ駐在でEU運転免許証を手に入れる方法【完全編】」で書いているので是非読んで頂きたいのですが、「EU運転免許証への書き換え申請時に、日本の運転免許証の有効期間が1年以上残存している事が必要」になります。渡独時には最低でも1年半以上残っている状態が必要かと思います!

準備が整ったらいざドイツへ入国!

さていよいよ日本を発ちドイツを目指すわけでございます!私は引越しのドタバタや日本での各種手続きのドタバタなど、あっという間に渡独日を迎えてしまいました。またその渡独日当日には、この先一生日本に戻ってこないと言うわけでは全くないのに、寂しい気持ちにならずにはいられなかったのを覚えています。

それよりもこの先ドイツでの新たな暮らしが待っている!周りの方々としばしのお別れをして、日本食をたらふく食べ貯めたらいざ出発です!

次の「中編:ドイツ入国〜住民登録まで」では、いよいよ最初のステップである住民登録までを書いていきますよ!

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